なでしこジャパン初の外国人監督、ニルス・ニールセン就任
先日、なでしこジャパンの新監督が発表されました。デンマーク出身のニルス・ニールセン(Nils Nielsen)氏です。なでしこジャパン初の外国人監督です。ここでは、ニルスの過去から経歴、監督としての実績などを紹介します。
プロフィール
氏名
ニルス・ニールセン(Nils Nielsen)
生年月日
1971年11月3日
国籍
デンマーク
主な経歴
1993~2013年 デンマークで男子クラブユース、代表ユースの監督を歴任
2013~2017年 デンマーク女子代表監督 *UEFA Women’s EURO 2017準優勝
2018年 U-20中国女子代表アシスタントコーチ
2018~2022年 スイス女子代表監督 *FIFA女子W杯2023の出場権獲得
2023~2024年 マンチェスターシティ女子テクニカルダイレクター
出生から指導者となるまで
今話題のグリーンランド出身です。
背中に重度の疾患を抱えて生まれ、医師からスポーツは一切やめるよう勧められたそうです。
しかし、それをものともせずユースの高いレベルでプレーしましたが、脊髄損傷により若くして選手を引退しコーチの道に進むことを決めました。
それ以前から、取れるコーチングの資格はすべて取っていたとのこと。
スポーツ生理学の学位も持っています。
大学時代にコペンハーゲンでユースチームを指導し、わずか20歳でデンマークサッカー連盟から、サッカー界最高のコーチングコースであるUEFA Aライセンスを取得するための許可を得ました。
若いうちからコーチングに興味があり、行動に移していたことがわかりますね。
EFA Women’s EURO 2017準優勝
2013年にデンマーク女子代表監督に就任したニルスは、2017年にデンマーク女子代表をEURO準優勝に導きます。
これってすごくないですか。
イングランド、スペイン、ドイツ、フランスなど、強豪ひしめくEUROで準優勝です。
決勝デンマーク対オランダ戦のハイライトを見ましたが、めちゃくちゃおもしろかったです。
ミーデマとハーダーのゴールが素晴らしかった。それと当時からEUROの盛り上がりが半端ない。
オランダが4-2で勝って優勝したのですが、当時のオランダ代表監督がSarina Wiegman、今のイングランド代表監督です。そのSarina Wiegmanに次いでThe Best FIFA Women’s coachで2位にランクインしました。
マンチェスターシティ時代
2023年マンチェスターシティ女子のテクニカルダイレクターに就任したニルスは、トップチーム全体のコーチ、選手の育成と採用を担当します。
マンチェスターシティ女子、テクニカルダイレクター時代の主な功績
2023年5月 テクニカルダイレクター就任
Khadija Shaw契約延長
2023年7月 VfL WolfsburgからJill Roord獲得
2024年1月 長谷川唯契約延長
2024年3月 Gareth Taylor監督契約延長
2024年4月 Lauren Hemp契約延長
2024年7月 清水梨紗獲得、ArsenalからVivianne Miedema獲得
2024年8月 藤野あおば、山下杏也加獲得
ヨーロッパのスター選手であるJill Roord、Vivianne Miedemaを獲得し、昨年の夏にはシティのスタイルにフィットするであろう日本人3選手、清水、藤野、山下も獲得しました。バルセロナから声が掛かっているのではと噂されていた、長谷川も契約延長。
そして何よりも、ヘンプファンである私は、ヘンプの契約延長のニュースが飛び込んできたとき、泣きました。号泣しました。お酒が入っていたからかもしれませんが、嬉し涙を流しました。
後任の方、Laia Aleixandriの契約延長もお願いします。。。
ニルス率いる、なでしこジャパンの今後
この週末、ニルスは全日本U-18女子選手権と全日本高校女子選手権を視察しており、日本女子サッカーユース世代のレベルの高さに感心していたようです。
そんなニルスのなでしこ監督としての初陣は、2月21日に行われるSheBelieves Cup、オーストラリア戦です。どんな選手が代表に選ばれるのか、U-20W杯メンバーから誰が上がってくるのか。そしてどんなサッカーを私たちに見せてくれるのか、とても楽しみです。
監督としてもテクニカルダイレクターとしても確かな実績があるニルス。これはもう期待していいのではないでしょうか。